ART(体外受精など)に関する情報をQ&A形式でご紹介

アシステッドハッチングについて、実績はどうなのでしょうか?

はじめまして。39才の、不妊治療歴5年の者です。今日は、是非先生のご意見を伺いたく、メールを差し上げました。IVFを大学病院で5回、不妊専門病院で2回(’00.2〜3受け、’98.12と’99.7 大学病院にてに陽性反応が出るも、いずれも8週目で稽溜流産しました。当初の検査で、「FSHが高いため早発閉経の可能性がある」と言われ、(’96・・14.9IU)、(その後、’98・・8.6、’00.3・・・10.15 両方共スプレキュア使用中)HMGで誘発しても、いつも2〜3個しか卵が採れません。(ただし左卵巣嚢腫有り、’00.7に嚢腫部分摘出)大学病院ではスプレキュアのロング法とHMG(今回’00.11はフェルチノーム300を9本と225が3本)、専門病院では自然周期法でクロミッドとパーゴグリーン150を5本で3個採れ2個受精しグレード2と3でした。私のように年齢も高く、卵巣機能も低下していて採れる卵の数も少ない場合、スプレキュアはショート法とかHMGもLHを多く含む物、またはスプレキュアを使わない方法が有るなどと本には書かれてありますが,私のような場合に適する誘発法を先生はどう思われますか?大学病院の先生には誘発法を変えても採れる卵はあまり変わらないと言われました。専門病院での自然周期法では、HMGの総量が刺激法の4分の1で、採れる数も刺激法と変わりありませんでした。(ちなみに大学病院ではクロミッド併用法は行っていないそうです)それから、着床を手助けするというアシステッドハッチングについて、実績はどうなのでしょうか?私のように卵の採れる数が少ない人にも適用になりますか?デメリットは有りませんか?私には残された時間が少ないので、早く、なるべく可能性の高い治療に進んで行きたいと思っています。豊富な経験とデータをお持ちの先生のご意見を是非お伺いさせて下さい。お忙しいとは思いますが宜しくお願いします。


回答

なかなかうまくいかなくてお悩みのとのこと。私もそのような方たちと毎日話しをさせていただいておりますのでお気持ちよくわかります。このご質問も大変な難問です。“このようにしたらうまくいきます。”という方法を正しく示すことのできる人はいないと思われます。通常の卵巣刺激で卵が2〜3個しかできないということは卵巣の反応性がかなり低いと言えます。クロミッドーhMGでも2〜3個取れるのであればこの方が得策かもしれません。採取される卵の質に関しては私自身正確なデータを持っておりませんがあまり差がないのではないかと思います。もしGnRH−hMG−hCGの刺激で行うならこの場合ショート法の方が有利ではないかと思います。またフェルチノームでなく最初からhMGを使ったほうが良いのではないかとも思います。一度試してみてはいかがでしょうか。アシステッドハッチングは一時期かなり期待されましたが最近ではそれほど言われなくなっているように思います。私もこの効果はかなり限定的であると考えております。受精卵の数ではなく、透明帯が厚い場合に試みてみたらいかがでしょうか。

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